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大手の研究職からベンチャーのエンジニアへ。ヘッドハンターがつないだ未来

岩崎氏(仮名/男性/40代)

DATA

前職 大手電機メーカー 担当部長 / 年収1100万円
活動期間 約2ヶ月
ヘッドハンター面接数 7人
応募求人数 20社
面談社数 5社
内定数 1社

現職

ITベンチャー エンジニア 年収1100万円

学生研究員として大手電機メーカーに入社した岩崎氏。最新技術の製品化など、数々のプロジェクトを成功させた後、新たな挑戦をするためにベンチャー企業へ転職。現在、同社のエンジニアとして活躍する岩崎氏に、これまでのキャリアと、転職活動を成功へと導いたヘッドハンターについて伺った。

転職理由

「新たな挑戦をするため」異例の昇進が決まったと同時に転職を決意

学生時代から大手電機メーカーの研究所で働いていた岩崎氏。卒業後は同研究所に入社し、最新技術を使った研究開発に挑み、博士号を取る。しかし、最新技術を駆使し開発しても、その多くはプロトタイプ(試作品)止まり。製品化して世に出るまでに10年かかることもあったという。「仕事はとても面白かったのですが、『最新技術を使ったものを自ら企画、製品化し、世の中を変えたい』と強く思うようになりました。そこで、研究所ではなく新規事業を立ち上げるチャンスのある本社に、異動願いを出しました」

しかし、異動先である本社は10万人以上の社員を抱える組織。新規事業立ち上げのポジションに就くのは、決して容易ではなかった。「当時30歳だった私は、40歳になるまでの10年間で、大きなチームを持ち、最新技術を取り入れた新規事業を立ち上げ、成功させると決意しました。そのために『最初の3年間で研究・開発部門のMVPを取り、その後に少人数チームのリーダーになってキャリアアップ、新規事業を立ち上げるポジションを獲得する』という10カ年計画を立てました」

計画通り3年後にMVPを取り、チームリーダーとなって数々のプロジェクトに貢献した岩崎氏。その後、新規事業立ち上げや経営戦略などの経験を積むため、独学で市場や他社の動向を調査し、戦略を立て、自身が研究・開発してきた技術を同社の最新製品に搭載するという企画を上司に提案した。「ちょうどグループ会社から同様の企画依頼を受けていたらしく、グループ会社へ異動することに。グループ会社はベンチャー気質が強く、提案した分だけ挑戦させてもらえました。新規事業の立ち上げだけでなく、中期ロードマップやストラテジー作り、商品の方向性決め、エンジニアとしての広報活動など、多くの経験と実績を積むことができ、10カ年計画を完遂しました。そんなとき、会社から担当部長にならないか、と2階級の昇進を提案されたのです」

異例の大抜擢だった。しかし、岩崎氏はこの提案を断る。「もともとグループ会社に異動したときに、3年で研究・開発からリリースまでの業務フローを仕組み化して退職すると会社に伝えていました。それを実現させたタイミングだったので、これ以上私がここで貢献できることはない、やりきったと感じたのです」。岩崎氏は担当部長昇進の打診をきっかけに、新たな挑戦の場を求めて転職活動を開始した。

ビズリーチで出会った求人、ヘッドハンター

信頼・尊敬できるヘッドハンターとの出会い

新しいことに挑戦しながらキャリアアップしたいと考えた岩崎氏は、転職先はベンチャー企業と決めていたという。「以前は、ベンチャー企業に対して、技術やアイデアが革新的で素晴らしくても、最終的につぶれてしまうイメージを持っていました。しかし、ベンチャー企業は経営者同士や投資家、場合によっては大手企業などと支え合う巨大なエコシステムの一部であることに気付いたのです。しっかりと成果を出せば、仮にその会社が倒産したとしても別のベンチャー企業でキャリアアップが可能であると、ベンチャー企業の経営者やその周囲の方たちの情報からわかりました」

しかし、培ってきた技術の知識があまりにも特殊だったため、スキルよりも“経験”を重視してくれる企業を探さなければならず、企業選びには非常に悩んだ。そんなとき、ビズリーチの「CxO特集」を目にする。ベンチャー企業のCxO求人が10件以上あったので、ひとつくらい当たるのではないかと複数の求人に応募したところ、あるヘッドハンターから連絡が入り、面談することに。「面談当日、私の顔を知らないはずのヘッドハンターの方にエレベーター前で声をかけられたときは驚きましたね。さらに、面談開始直後に『○○技術のスペシャリストですよね』と言われ、この方は応募者を徹底的に調べるのだとわかりました。そのため、私が説明せずとも私のキャリアの背景や強みを理解し、事前に企業と選考の話を進めてくれていたのです。本当に驚きました」

その後、選考は順調に進み、紹介されたベンチャー企業のエンジニアとして入社が決まった。「決め手となったのは、他社が私の専門分野に関連した業務内容を提案するなか、この会社だけが『新しい分野に挑戦したい』という私の気持ちをくんだキャリアプランを提示してくれたことでした」。岩崎氏は現在、最新のIoT(Internet of Things)技術を活用した製品の研究・開発から製品化まで、一貫して進めている。「現在はマネジメントはせず、リサーチから製品化まで一通りこなしています。部下に任せることなく、最後の仕上げまで自分で徹底的に作るのは久しぶりなので、非常に楽しいです」。仕事のやりがいについて語る岩崎氏の瞳は生き生きとして、終始輝いていた。

転職成功の鍵

まずは「職務経歴書」を書いて載せる、スモールステップから始めましょう

「転職活動を始める際は、『何のために今いる会社を出るのか』を理解し、整理すると良いと思います。そして、どんなに情報が少なくても『職務経歴書を作成する』というスモールステップから始めることをおすすめします。ビズリーチの場合、職務経歴書を登録すればスカウトや求人案内が届きますが、その内容が自分の求めるものと違っていたら職務経歴書を見直せばいい。その繰り返しです。また、自分の経験をただ並べるのではなく、読み手に『会いたい』と思ってもらえるような内容にするため、工夫が必要です」。何のために転職活動をするのか考える、職務経歴書を作成してスカウトを受ける。この2つの行動を繰り返すことが重要であると岩崎氏は言う。

今回の転職経験から、岩崎氏は「大手企業の研究・開発職からベンチャー企業エンジニアへの転職」のロールモデルとなり、「ベンチャー企業」という選択肢があるということを大手企業の研究・開発職の人たちに発信していきたいと言う。「大手企業に長く勤めてきた人がベンチャー企業へ転職するというのは非常に勇気が必要です。しかし、実際に40代でベンチャー企業に転職した私が十分活躍できると発信していくことで、大手企業で働く研究・開発職の人たちに新たな選択肢や可能性を与えられるのではないかと感じています」

ビズリーチより

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